私は無情にもやり残しが山積で、来年に持ち越してしまう事に耐えられそうになく、心を麻痺させる手段はないものかと酒に溺れてみようと考えましたが、もともと酒があまり飲めませんので、ブログ書いてる今日この大晦日、如何お過ごしでしょうか?やすです。
スタビライズドウッド Stabilized Wood
今回、様々な経緯がありまして、スタビライズドウッド(StabilizedWood)なるものをつくってみようということになりました。経緯の詳細は皆さまには必要のない情報かと思いますので、ここには記しませんすみません。
タイトルを見て来られた方、突っ込みを入れていただいて構いません。
ではどうぞ!
「レビューじゃなくてお前がつくるんかーい!」
はい、ありがとうございます。そうです、私がやろうとしていることはスタビライズドウッドを使ったMODのレビューではなく、スタビライズドウッド自体をつくることですが、なにか?
私のやり方が正しいかどうかは今のところわかりません。一応、ネットなどで調べてはおりますが、海外のものが多く、外国語に疎いので詳細までは理解できていないところがほとんどです。
もういわないでいようと思いましたが、このウエブログ自体が、私のための実験研究の記録という意味合いが強ので、この投稿は「興味本位でスタビライズドウッドをつくってみようと考えた頭のユルイ男の記録」なのです。
スタビライズドウッドが欲しい方や、スタビライズドウッドのMODを探している方は「スタビライズドウッド、StabilizedWood」で検索して他の方のウエブログを見た方が、ダイヤモンドと一緒に空を飛んでいるルーシーを見つけられるかと思います。
スタビライズドウッドってなに?
私の知る限り、「弱い木を強く変える」ために開発された技術だと認識しています。Stabilizedとありますので、安定させるといった意味合いなのでしょう。
違ったらごめんなさい。
木にレジン(合成樹脂)を浸み込ませて硬化させ、木の材質を安定化させるといった感じでしょうか。経年変化や劣化をできるだけ少なくしたり、素材自体のメンテナンスを簡易にできるようにといった効果を狙ったものだと思います。
また、レジンに染料を加えることで、様々な色で木を染めることができます。
レジンは木の中心部まで浸透させますので、出来上がったスタビライズドウッドを加工すると木本来の木目と染料が相まって非常に美しく仕上げることができ、木の材質も安定しますので一木二鳥ですね。
代表的なところではギターの装飾、万年筆やナイフなどのグリップ、VAPEのMODやドリップチップに使用されています。この辺りは皆さまの方がよくご存知かと思います。
どうやってつくるの?
簡単にいいますと「乾燥した木片にレジンを浸み込ませ、オーブンで焼いて固めます」。
簡単すぎますね、上記の説明だと誰でも出来そうですし、設備さえあれば出来るものだと思います。全くお気楽な考え方ですね。
つくり方の詳しい内容は追々記していこうと思いますが、長くなりそうですので今回は記しませんすみません。
当面の目指すところは?
先ず、研究の目指すところは「はぁ?スタビライズドウッド?これが?」位な感じでよいかなぁと考えております。最初から高い目標を掲げてしまいますと、目が血走ったり、興奮して鼻息が荒くなったり、ぎゃー!と叫んであちこち走り回ったりして変質者などと間違えられて国家権力の人に連れて行かれたりしてしまいますといけませんので、低めの目標を設定して徐々に高くしていこうと思います。
今回の投稿は
突発的な思いつきでやってはみたものの、果たしてこんな感じでいいのかしら?的に初回チャレンジの記録をしておきます。まあ、私自身がスタビライズドウッド自体を所持もしておりませんし、木の知識も樹脂の知識も無い素人がやることですので、試行錯誤しながら地味に更新していければと考えております。
では早速始めてみましょう。
機材
真空ポンプです。スタビライズドウッドつくりに欠かせないのが、密閉空間を真空状態にする真空ポンプです。
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ULVAC GLD-137CC |
画像は信頼のULVAC社の小型油回転式真空ポンプGLD-137CCです。
かなり強力なやつです。
職場の設備ですので、周囲を分り難く撮影しております。それもスマホ画像ですので微妙です。あ、設備使用の許可は得てますヨ。
レジン
TurnTex Woodworksというサイトで販売しているCactus Juice(カクタスジュース)を使用します。俗にいうというか、まま名前がサボテンジュースですね。![]() |
Cactus Juice |
大きなボトルがCactus Juice本体で、小さなボトルが染料です。
今回Cactus Juiceを1ガロン、染料を1オンス×4本購入しました。
Cactus Juiceは原液の状態で販売されており、付属のアクティベーターという液体を混合してから使用します。この行程を飛ばしてしまうと、レジンが硬化しないのだと思います。アクティベート後は12ヶ月間でCactus Juiceが使えなくなるみたいです。
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アクティベーター |
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使う前にアクティベート |
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どぼどぼとアクティベート |
原液と染料の混合の割合は、
追記2018.01.03原液1ガロンに対して染料1オンスです。失礼しました。
今回、1ガロンを1/3ずつに分けて使用しようと思いますので、その割合で混合します。
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4色ある |
1ガロンを1/3に分けて使うのに4色買ってますね、ここのところは深く追求してはいけません。
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Ocean Blueをつくりました |
木片
今回は試しですので、端材を使います。一応、水分が抜けるかと思い、事前に1時程度間真空下に置き、ジップ袋に入れていました。
これは多分全く意味がありませんでしたけど。
タッパウエアに染料を混合したレジンを入れて木片を漬け込みます。
上から重石を乗せ、木片が完全に漬かるようにします。
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すみません、この画像24時間放置後です |
網を上から被せて木片全体に重みがかかるようにします。
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重石は適当です |
適当な重石がなかったので、その辺にあったプレートをまとめて重石にしました。
この状態で真空チャンバーにセットして真空下に1時間放置します。
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チャンバー内 見難くてすみません |
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ほぼ真空 |
1時間経過した後、24時間程度レジンに漬けたまま常圧で放置します。
放置が終われば、レジンから木片を取り出してアルミホイルで包みます。
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くるくる包みます |
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手袋を忘れずに |
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全部包みました |
アルミホイルでラッピングできたら、オーブンで1時間半程度焼きます。
このときの焼成温度は大体100度に設定します。
本当は90度位がよいのですが、オーブンの温度設定が100度以下にできないので仕方なしです。
アルミホイルは温度云々ではなくて、なにも巻かずに焼いくと木片同士がくっ付いてしまうので巻きましょうとYoutuberの人がいっていました。
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オーブンにどーん |
チーンの後、取り出して確認してみます。
焼きあがった直後は木片の表面に付着したレジンが硬化してイイ感じにみえます。
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アルミホイルを剥がしました |
表面を削ってみると、あーあです、内部まで浸み込んでいませんでした 、ガビーン。
マダラに浸みていますね。
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表面を削って |
カットしてみるとやはり浸み込みきれてません。
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カット |
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断面 |
中には数個浸み込んだものもあります。?????です。
右側の木片がしっかり浸み込んでいました。
左側の木片は木目に沿って浸み込んでいます。
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違う木片 |
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おお!浸みてるよ |
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これはダメ |
今回のまとめは
適当な木片を選んでスタビライズドしてみましたが、やはり事前の準備が必要でした。今回の結果からして、適当ってダメだなーと改めて思いました。
また、木の種類が不明でしたので、どんな木が向いているのかもわかりませんでしたし、特に木の状態がかなり重要なのだということにも気付きました。
スタビライズドウッドに最適な種類のしっかりと乾燥した木を使うべきでしたね。
追記2018.0101
作業の工程としては、「真空状態にする→放置→焼く」のそれぞれの行程は大方間違ってはいないようでした。
真空時間は1時間と3時間のそれぞれ1回ずつ試しましたが、レジンの浸み込み方に然程変化はありませんでした。漠然とですが、時間は長い方が良いのかな?と思っています。
真空時間や行程毎の詰めも、木を手に入れてから研究しなければならないと思います。
先ずは木ですね。
追記ここまで
いざ実際にやってみた感想は、誰でもお手軽にとはいかないものでしたすみません。
どの分野でもそうだと思いますが、製作にあたってのノウハウがものをいうのですね。
反省することばかりですが、違う見方をすれば、それだけ考えなければならないことが多く、この研究はノウハウを蓄積する楽しさが一杯ですね。
では、次回にお会いしましょう!
あと数時間で年も変わってしまいますので、慌ててこれを記しています。
この場で申し訳ございませんが、年末のご挨拶をさせていただきます。
今年は皆さまのおかげでこのウエブログを続けてこられました。
ありがとうございました。
また、来年も宜しくお願いいたします。
新しい年は皆さまにとって素晴らしい年になりますように。
私も一服しながら新年を迎えまーす。
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通りすがりで失礼します。
返信削除自作のスタブウッドについて調べていたところあたりました。
1年前の記事に対してなのですでに解決されているかもしれませんが、
浸透についてなのですが、木材側の水分が問題かと思われます。
先にオーブン等で木材を空焼きして水分を飛ばしたあと真空浸透すれば状況が変わるかもしれません。
こんばんは、貴重なご意見をいただきましてありがとうございます!
削除恥ずかしながら、レジンの浸透につきましては、まだ完全には解決できておりません。
木の乾燥度合いで浸透の状態に影響がある事は突き止めました。
電子レンジで加熱する方法を試みておりますが、ほぼ浸透させられるようにはなりましたが、時々マダラになってしまう事があります。
もっと乾燥させられるよう空焼きも試してみたいと思います。
ありがとうございました。
Cactus Juice(カクタスジュース)国内では 販売していますか?
返信削除ご質問いただきましてありがとうございます。
削除私は一昨年に購入しましたので、当時は日本国内で販売は無く購入できませんでした。
残念ながら2019年現在もまだ代理店は無いみたいですね。
遅くなりすみません😢⤵⤵ありがとうございました、アメリカ製造もとより購入するしかないようですねね、勇気がいります、英語わからないので支払いの仕方?がんばります。
削除ご返信いただきましてありがとうございます。
削除遅くともお気になさらず大丈夫ですよー。
私も英語は苦手ですが、翻訳とPaypal支払いで何とか購入できました。
海外の通販でPaypalが使用できるものはPaypalで支払いを済ませると楽です。
トラブルがあった時も対処してくれますし、便利ですよ。
先日、TurnTex WoodworksにCactus Juiceを注文してみましたが、送付先住所エラーとの表示が出て注文が完了しませんでした。入力の際の注意点(全角・半角)などがありましたら教えていただけると助かります。よろしくお願いいたします
返信削除こんばんは。
削除ご質問いただきましてありがとうございます。
私はPaypalで決済しておりますので、Paypalの登録時に住所等を登録しております。
海外での住所の記載方法を日本語から変換するサイトがあります。
http://judress.tsukuenoue.com/
ご参考にしてください。
ご存知かと思いますが、基本的には海外での住所表記は、半角英数字が原則で、番地→町村→市→国と記載する順番が逆になります。
また、郵便番号と電話番号も日本での表記と異なります。
お気をつけください。